補聴器所有者における補聴器全体の満足度は2018年の38%と比べ、2022年は50%と改善はされていますが、日本の満足度は依然として欧州諸国の半分以下です。

補聴器の満足度に対する影響度が高い項目は「音の明瞭性」「音質の自然さ」「音の豊かさと再現性」「大きな音に対する快適性」「信頼性」など、音質に関する項目が多く上がっています。


データから見る補聴器の世界は以上となります。
最後に、補聴器に満足されている方の使用傾向から、上手な補聴器の使い方をまとめました。
1.難聴度の軽いうちから装用
聴力は30歳代から徐々に衰えはじめると言われています。言葉の聞き取りは脳とも関係しているので、きこえ難くなってからの期間が短い方が、聞き取った音を言葉として理解する力を維持しやすくなります。

2.困った時だけではなく常時装用
補聴器の音になれるためには聴覚リハビリテーションが大切です。装用者は、一日7時間以上装着できるようになれば、最初は騒がしいと感じた補聴器の音への違和感も少なくなってくることでしょう。

3.両耳装用
・難聴の方が両耳に補聴器を着けると次のようなメリットがあります。
・騒がしい場所でも会話が聞き取りやすくなる
・たくさんの音の中から1つの音を選びやすくなる
・音の方向感や距離感が分かりやすくなる
・片耳装用よりも小さな音で聞き取りやすくなる
・耳が疲れにくくなる

4.アフターサービスの利用
装用者は、購入後も定期的に販売店を訪問し、「補聴器の清掃」「補聴器の微調整」の他にも専門家のアドバイスを聞くことで適切なメンテナンスが行え、安心感も増します。

5.聞き取りの難しい場面は補聴器に慣れてから
装用者の聞き取りの状況で特に満足度が低かったのは「騒がしい場所」「大きなグループでの会話」「大会場での講演内容の理解」でした。これらの状況は周りの騒音や反響音の影響で、聞き取りの難しい場面なので補聴器に慣れてから試すと良いでしょう。

