きこえの基礎知識

聞き間違いはなぜ起こる?

聞き間違いはなぜ起こる?

最近、「加藤さん」を「羽藤さん」や「佐藤さん」と聞き間違える事はありませんか?名前だけではなく時間でも「1時」と「7時」を聞き違える事はありませんか?年齢と共にきこえにくくなる為に起こりうる現象なのです。

通常、難聴があるかどうか・補聴器が必要かどうかは「純音聴力検査」を行って判断します。健康診断でヘッドホンを装着して、「ピーピーとかプープー」という音が聞こえてくるとボタンを押すという検査をされた経験があるかと思います。

健康診断では、1000ヘルツという高さの音と4000Hzという高さの音を検査します。しかし、一般的にクリニックなどで測定する時には、125、250、500、1000、2000、4000、8000ヘルツという7つの音の高さを検査します。

その中で3つの高さ(500、1000、2000)における平均の聴力が中等度以上であれば補聴器を勧められます。純音聴力検査という検査を行うと下記のような「オージオグラム」というグラフに結果が示されます。オージオグラムに記載されている聴力レベルは、「その人が聞こえるもっとも小さな音の大きさ」です。

オージオグラムは、高さごとにどのくらいの音量だと聞こえるのかを知る事ができます。難聴の程度を把握する為に非常に重要になります。

オージオグラムの詳しい見方

 

若いうちはよく聞こえているのですが、年齢と共に高い音から聞こえにくくなってきます。

音は、簡単に言うと空気の振動で、私達が言葉を発する時には、声帯を通って唇までの声道(声の通り道)で共鳴されています。日本語の音の種類には、「母音・無声子音・有声子音」に分かれます。母音とは「あいうえお」、子音は「無声子音と有声子音」に分かれ、無声子音は、「か・さ・た・は」など有声子音は、「ガ・ザ・ダ・バ」などがあり、濁音はエネルギーが強くなります。その他の分類として「ま・な・ら」があります。

母音は、低い音でエネルギーも強めなので難聴の程度が重くなければ母音は聞き取れる事が多いです。

しかし子音の中でも「無声子音」である「か・さ・た・は行」は声帯の振動を伴わず音圧も非常に弱いため難聴があると聞こえづらくなります。

誰しもが経験する加齢性難聴は、年齢と共に下の図のように高い音からきこえにくくなります。

その為、高音部分に分布されている子音の聞き間違いが生じる事になり、「加藤さん」を「羽藤さん」や「佐藤さん」と聞き間違えたり、「1(いち)」と「7(しち)」を聞き間違えたり、「白い」と「広い」を聞き間違えたりするのです。

会話に重要な周波数は、1000ヘルツを中心として500ヘルツ〜4000ヘルツの高さと言われているので補聴器を調整する際にもその範囲の音が聞き取れるように調整しています。

ご自身の聞こえ・ご家族の聞こえを今一度、振り返ってみてください。最近、聞き間違いが多くなったと感じる事があれば、専門家にご相談ください。

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